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象牙色の立体

映画などについて書きます。

したコメでグリーン・インフェルノ世界最速上映を観た!

したまちコメディ映画祭で、グリーン・インフェルノの世界最速上映を観た。

 

 

同時に開催される映画秘宝20周年祭りで、尊敬する町山さんやヨシキさんを生で観れるということで、地方出身の私は必死をこいてシルバーウィークに東京を訪問。同じ時期に友達が東京のライブフェスに出るというので、そこに遊びに行って昼間から日本酒を飲みながら友達のライブを聴いてたら、出発が遅れてしまい、グリーン・インフェルノの上映会場に着席した瞬間に、映画が始まるというほどギリギリの時間になってしまった。もう少し早く着いて、ヨシキさんや町山さんのサイン欲しかったなぁー。

 

さて、グリーン・インフェルノはスプラッタホラー映画の新鋭、イーライ・ロスの最新作である。イーライ・ロスとはタランティーノの弟子であり、タランティーノの「過去の映画に最大のリスペクトを捧げたコンセプチュアルな映画を製作する」という姿勢を引き継いでいる。イーライ・ロスはその引用元が、モンド映画スプラッター映画に限定されているというのがタランティーノとは違うところだが。

 

グリーン・インフェルノのあらすじは、意識の高い学生が滅びゆく先住民を助けようとして過激すぎる救済活動を展開するのだが、帰国途中に飛行機が墜落。何も知らない先住民に逆に食べられるという、胸が非常にすっきりするお話である。ヨシキさんの上映後の解説によると、イーライ・ロスは「食人族」が本当に大好きで、今回のグリーン・インフェルノは「食人族」にオマージュを捧げつつ、その骨子は「人食族」になっているのだそうだ(ちなみに「食人族」は本当に面白い映画なので、機会があれば絶対に観るべき)。

 

そんな札付きの性悪映画監督イーライ・ロスが世界に名を轟かせる性悪映画「食人族」をオマージュした映画ということで、本当にグロいしヤバいのだろうなと覚悟していたのだが、蓋を開けてみると、確かにグロいが、良質な料理コメディとしても仕上がっていたのだ!!

 

 

 

 

我々は食人というのが狂気ではなく、土人の文化であるということをまず理解するべきである。つまり、捌いた人間をそのまま生で食べるというだけなのはおかしいというアイデアになぜ至らなかったのだろうか。

 

そうなのである。ちゃんとグリーン・インフェルノでは、捌いた人間を料理するシーンがキューピークッキングのように展開されるのである。料理しなければ、せっかく手に入れた神の恵み(人間)を美味しく頂くことはできない。当たり前のことだが、だれも気付かなかったことだ。我々はちゃんとニワトリのように、四肢を切断され、首を切られた状態で土釜で蒸し焼きにされるべきなのだ!

 

この映画は、エクストリームな笑いに満ちている。とんでもない光景とともに正しい笑いのポイントが意図的に作られているである。我々の感情は、恐怖と笑いによって崩壊していき、酩酊とした状態に陥る。こういった強烈な経験は映画の醍醐味の一つでもあるのだ。そして、映画秘宝まつりでは、観客による正しい笑いが会場中に響いていた。このグロテスクな食人映画で、普通の映画館では決してありえないことだ。

 

そう、我々は希望を捨ててはならない。食人映画で、まったく同じポイントで、声を出して一緒に笑える仲間が少なからずいるのだ。まさにこの映画こそ映画秘宝20周年にふさわしい映画であり、多幸感に満ちた映画体験だった。

 

 

 

 

もちろん終わってからの、映画秘宝20周年祭りにも大満足。ヨシキさんと園監督騒動への言及も面白かったし、みうらじゅん氏の町山さんへのメッセージも目頭が熱くなった。町山さんには、今まで多くの映画の見方について教えてもらった。評論だけで人を感動させることができる稀有な評論家だ。そして、そんな町山さんが創刊した映画秘宝にも、多くのことを教わった。

 

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ありがとう映画秘宝。これからも読み続けます。

 

 

 

 

 

 

グリーンインフェルノ 予告 (グロ注意)