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象牙色の立体

映画などについて書きます。

 Xーメン フューチャー&パスト

X-メンの僕の中での立ち位置は、別にすごく面白いという訳ではないけど、中学の頃から観ているし思い入れもあるので、嫌いにはなれないという感じです。当時は「自分の手からアダマンティウム製のツメが出ればなぁ」とか、「金属を自由に操れればなぁ」という妄想を頻繁にしましたが、今考えてみると映画の出来としては正直微妙でした。ただ中学時代の思い出と強固に結びついているので、思い入れは非常にあるのです。

 

前回のファースト・ジェネレーションは確かに過去作と比べて格段に面白かったですけど、自分の中ではX-メンオワコン感が尋常じゃなかったので、今イチ乗り切れませんでした。なので、今回の新作も劇場に積極的に行く気はなかったですし、先輩に誘われてなかったら正直観ていなかったと思います。でも、観にいってよかったですね。いってよかった。

 

なぜ、観にいってよかったかというと、思い入れのある過去作と共鳴した作品であるということ、そして、過去作の汚点を救済して昇天させるような作品であったからです。呪われた過去作はこれで成仏されました。これは完全に過去作から独立している前作のファースト・ジェネレーションではなかったことなので、僕自身は断然こっち派です。

 

フューチャー&パストが過去作を救済できた理由は、この映画が「タイムリープもの」であることです。過去を行き来し、過去を変えることで未来を変えるという設定によって、過去作の展開すらも書き換えることが出来ました。タイムリープものはたくさんありますが、タイムリープ過去改変ものは、例えば身近にある作品では「Steins;Gate (アニメ)」とか「バタフライ・エフェクト」などがあります。これらの常識ルールとして、

 

・過去を改変したことは改変した本人しか覚えていない

・過去を多少改変しても大きな時代の奔流をかえることは出来ない

・改変しようとした過去以外の過去は変更されない

 

...などが存在していますが、この映画ではX-メン特有の超能力を駆使して、いろいろなルール裏切りトリックがあるというのも楽しかったです。X-メンタイムリープは非常に相性がいいということが分かりました。超能力をバトルだけでなく、ストーリー展開の裏切りに使うというのは、過去作よりも一歩進歩しているでしょう。特にラストは過去作フリークとしてガッツボーズをとらざるを得ない!

 

( 彼女を使うという超ベタな裏切り定番展開も含めて )

 

加えて、X-メンには、新しいキャラがどんな超能力を持っているのか、という少年ジャンプ的ワクワクポイントもありました。例えば、X-メン2では、煙になってテレポーテーションするナイトクロウラーが当時の僕の推しでした。

 


X-Men 2: White House Night Crawler - YouTube

 ナイトクロウラー

 

そういう点で観ても、今回新しく出てきたクイックシルバーも良かったです。超高速で移動できるという簡単な超能力ですが、尋常じゃないほど速く移動できることがこれほど強いのか!と新鮮でした。特にジム・クロウチのタイム・イン・ア・ボトルを聴きながら闘うシーンは最高です!

 


Jim Croce - Time in a bottle Quicksilver Days of ...

 

ジム・クロウチの曲は「ジャンゴ 繋がれざる者」でも使われていました (正確には「ラストアメリカンヒーロー」のテーマ曲をタランティーノが拝借したという形ですが)。惜しくも彼は今作のX-メンの舞台である1973年に飛行機事故で亡くなっていますが、素晴らしいアーティストなので、この映画を観た全員が彼のアルバムを買うべきでしょう。

 


Jim Croce - I got a name (Django Unchained) - YouTube

 

マグニートーの行動原理がわかりにくいとか、あの時代にあの兵器作れるの?とか、物語が軌道に載る中盤まで正直つまんなくね?とかありますが、X-メンシリーズの中では最高に面白かったです。

 

ということで、次は、アクトオブキリング。