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象牙色の立体

映画などについて書きます。

終わらない映画の終わらない終わり方特集

 

唐突ですが「終わり良ければすべて良し」といいます。

 

そして、映画も終わり方が肝心。終わり方が最高な映画に出会うと、思わず終わった瞬間にガッツポーズをし、TVの前でぴょんぴょんと飛び跳ねて拍手をすることもあるのです。でもそれ一番肝心な部分。最もカタルシスが解放されるのが映画の終わりなので、それを知ってしまうと終わりです。でも映画の終わり方について話したい気持ちは強い。でもそれを教えると終わり。イライラしますよね。

 

例えば、映画の後半になって思うことは「さて一体これはどう終わらせるつもりだろう」ということです。バシッと映画の終わりが決まれば、途中が凄くつまんなくても、終わり方が完璧だから仕方ないよ!という免罪符になるのです。

 

 

そこで僕が思う「最高に楽しい映画の終わり方」について、いくつか書きたいと思います。そして、そんな終わり方をする映画についても言及します。でも、ネタバレするのは嫌なので、終わり方が分からないように、これから紹介する映画は、これから紹介する終わり方のどれかで終わるということだけ最初に明言しておきます。気になる方は、その映画を観るまで終われないという地獄を味わうでしょう。観ましょう。

 

 

 

 

終わり方1.始まりが終わり

映画の始まりと、映画の終わりが全く同じである終わり方です。ストーリーが円環構造になっているパターンですね。例えば最初に衝撃のシーンを見せておくと、なぜこうなったんだろうと思わせることができるため、手っ取り早く物語の推進力を作ることができます。姑息ですね。また、おお、最初のシーンがここに繋がるのか!というカタルシスを簡単に生み出す手段でもあります。でも演出がダサいと急激にバカバカしくなるので、使い方を間違えるとアホみたいな映画になります。実は難しい方法です。

 

 

 

 

 

終わり方2.終わらずに終わる

終わらずに終わるとはどういう意味でしょう。

言葉で説明してもよく分からないので、一つストーリーの例を挙げてみます。

 

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主人公は刑事です。

 

凶悪な殺人鬼を捕まえるために、必死になっています。犯人の手がかりを着実につかみ、あと少しで追いつめることができると思ったそのとき、殺人鬼は妻や子供にも狙いを定め、殺してしまいます。号泣する主人公。しかし、彼はあまりの横暴な捜査のため、自宅謹慎処分になってしまいます。

 

それでも主人公は諦めず、単独捜査を続けます!

法を破り、暴力を振るうようになって、

もう警官には戻れません。

 

それでも、

ついに犯人を追いつめます。

 

犯人と部屋で二人きり。

 

主人公が犯人をいくら問いつめても、

全く反省の色を見せようとせず、

ヘラヘラと笑っています。

 

主人公は激高します。

 

そのとき、

警察のパトカーが到着し、

部屋を取り囲みます。

 

銃を手にする主人公。

 

犯人も抵抗する気はありません。

しかし、ここで撃ってしまうと、

自分も犯人と同じ殺人鬼になってしまう。

 

入り口を同僚が塞いでおり、

射殺すると言い逃れはできません。

 

犯人の眉間に銃口を突きつける主人公。

それをとめる同僚。

 

主人公はとうとう銃のトリガーに指をかけます。

 

 

 

 

そして、引き金をゆっくりと...

 

 

 

 

ゆっくりと...

 

 

 

 

 

 

...

 

 

 

 

 

...

 

 

 

 

 

 

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ここで画面が暗転して、映画が終わります。

 

 

銃声は最後まで聞こえません。

撃ったかどうかも分かりません。

 

この寸止め感、最高の終わり方ですね!!

 

 

 

 

 

 

終わり方3.終わると思っていたら死ぬ

普通に終わると思っていたら、終わる寸前で急に全員が死にます。

追っ手や敵を全員倒し、主人公たちが「やったー!これで勝ちだー!」と喜んでいたら急に全然関係ないところから大きな岩が落ちてきて全員死ぬ、みたいな意味不明な終わり方の映画が実際にあるんです。ちなみに諦めて全員で自殺したら、その数秒後に助けが来た!みたいなタイプもあります。でもそういう究極的な間の悪さが、人生の本質だったりして。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、最高の終わり方をする楽しい映画についていくつか。

 

 

 

 

 

キラー・スナイパー

 

マシュー・マコノヒーの怪演が光る大傑作。

邦題ではキラースナイパー(原題:Killer Joe)と言ってるけど、スナイパーは一人も出てきません。スナイパーの意味分かってないし。一般受けがものすごく悪いのは、終わり方のヤバさと、バイオレンス描写(フライドチキン○○○とか)のせいだと思うけど、映画好きはこぞって去年ベスト級と言っています。

 

 

ストーリー

博打のせいで多額の借金を抱えるクリスは、実の父とその再婚相手である義母に、保険金目当ての実母殺害計画を打ち明ける。別れた母親の保険金は、父親に引き取られた頭の弱い妹ドティが受取人になっており、それを横取りしようというのだ。現職の刑事でありながら、金のために殺人を請け負う“キラー”ジョー・クーパーに母の殺害を持ちかけるが、彼は報酬が支払われないときのために、妹ドティを担保として預かると言い出した。

 

人生はそう上手くいかないもんで、やっぱり母親を殺すのやめろって言い出したり、受取人の問題で金が用意できないってなったり、ついには妹が殺し屋と結婚したいと言いだしたり、もうムチャクチャな展開になっていってそして終わり方は...

 

思い出しただけで最高!

 


Killer Joe Official Trailer [HD]: Matthew ...

去年の作品なのに日本語予告編はいくら探してもなかった。

しかもまだDVD売ってないし、TSUTAYAでレンタルする以外に日本でみる方法はないらしい。超傑作なのに不遇だな〜。

 

 

 

 

 

 

ダーティーメリー・クレイジーラリー

 

タランティーノ監督がデス・プルーフという映画の中で言及しているほど、最高にカーチェイスが面白い映画の一つ。この時代に実際に車を走らせてカーチェイスの映像を撮るからこそ、リアルな緊張感があってハラハラしますよね。今はCGで全部出来るんで、カーチェイスはそんなに萌えませんし。今はCGが使えないマンチェイスのほうが萌えます。

 

ストーリー

ストックカー・レーサーのラリーとディークは新しいレース用の車を手に入れるために、ある町のスーパーマーケットから現金を強奪する計画を立てる。その店長スタントンの家から現金を強奪するのにまんまと成功したが、前夜一晩を共にした女メリーが入り込んできて、3人で逃げる羽目になるが...

 

この映画の終わり方には本気で吃驚しますよ!!

結構レンタルできるところが少ないレアな映画ですが、実はメディア21にあります。

 


Dirty Mary Crazy Larry (1974) Original Theatrical ...

 

 

 

 

 

殺人の追憶

 

ストーリー

軍事政権下で比較的治安のよかった1980年代に発生し、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件を元にした戯曲の映画化作品。なお、実在の事件を題材にしているが原作は戯曲であり、映画はあくまでフィクションである。

 

実在の事件をテーマにすると結末が事実として決まっているので、映画をどう終わらせるのか非常に難しいのです。でもこの映画はそんな終わり方問題を逆手に取ることで,映画的カタルシスを作り出す上に,深遠なテーマを問いかけることに成功しています。実在の事件をテーマにした映画は、犯人が捕まってないことが多いので消化不良感が強い多いですが、これは全くそんなことはないです!

 

 


Memories of Murder (the best Japanese trailer ...

 

 

 

調べたら終わり方が出てくるから、絶対に調べないように。