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象牙色の立体

映画などについて書きます。

2013年鑑賞映画総評

本年度鑑賞映画ランキングを発表します。

去年も全く同じ日に発表していますね 笑

 

 こういったランキングは言ってしまえばただの遊びですが、でも選ぶとなると死ぬほど迷いますね。今年は特に傑作が多かったので。

 

 

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 まず、今年の映画で、どのような映画が多かったかについて。言い換えると、今年は個人的にどういう映画にハマったのか、ということについて。僕の今年の映画のテーマを振り返ってみると、

 

「選択と結果」だと思います。

 

 具体的に説明すると、過去に自らで選択したことが、後々になって結果として現れてきたときに我々はどう思うのか、またその過程で我々はどう生きるのかというテーマの作品が目立ったのが印象的でした。

 

 

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10. カレ・ブラン

 

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詳しい感想はこちらに。

 付け加えると、華氏451やアルファヴィルのような、撮影技法のみで近未来感を表現したディストピアものを現代に映画館でみれるかという感動がありました。またそれに加えて、松本人志がヴィジュアルバムでやったような、閉鎖空間の先入観や固定概念がもたらすシュールで居心地の悪いおかしさを混ぜ合わせたようなところに、新鮮さを感じました。

 

 

 

 

 

 

9. アイアン・フィスト

 

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 ショウブラザーズ制作のカンフー映画のオマージュに溢れていますが、でも、そういうカンフー映画を観たことがない人でも、あたかも観たことがあるかのような熱さや懐かしさの錯覚を感じさせつつ、ひとつの作品としても最高に面白く仕上がっているのが素晴らしいです。まさに、タランティーノがデスプルーフでやってのけたことに近いですね。個人的にはくるくる回るバカみたいなナイフを持ったラッセル・クロウが良かったです。

奴が宿敵を倒すときのバカバカしさとかダサカッコいい〜最高!!

 


『アイアン・フィスト』予告編 - YouTube

 

 

 

 

8. 劇場版まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語

 

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 詳しい感想はこちら。続編を制作することの難しさは、他の作品の続編を見ても分かります。にもかかわらず、この映画は1. 前回で活躍できなかった全てのキャラクターを活躍させつつ,2. 取り返しのつかない結末を再び論理的に説明できる形で掘り起こし、3. しかも面白い、という3つを同時に成り立たせています。正直、洋画邦画問わずこのクオリティの続編を作れた例は数えるぐらいしかないのでは。もちろん、圧倒的にサイケな映像表現も映画だからこそできることでした。

 


魔法少女まどかマギカ 新編 冒頭約3分 FullHD - YouTube 

 圧倒的にサイケな映像が少し流れています。

本編はこれくらいじゃない!

 

 

 

7. 地獄でなぜ悪い

 

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 「映画を撮るという行為は地獄と隣り合わせなんだよ。これが俺の人生であり、本当の映画を撮る人間の人生であり、映画そのものだ。手を、足を、首を叩き斬れ!日本の腐った実写化の、恋愛映画の、ドラマ映画化の! 地獄の中で映画を撮る自分で、死ぬ気で映画を撮る狂った自分でなぜ悪い!」と園子温が言っております。ラストの一言で、この映画が良作から大傑作に化けました。あのラストは卑怯だよ!

 


映画『地獄でなぜ悪い』予告編 - YouTube 

 

 

 

 

 

 

6. ザ・マスター

 

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 ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。観ている間一秒も飽きないけど、難解過ぎて説明できません。キャベツ畑を疾走するシーン、バイクのシーンなどハッとさせられるシーンも魅力的だけど、奇妙で威圧感のある登場人物たちの演技がとにかく強烈で、気が抜けません。特に主人公がマスターに治療を受けて、救済を得るシーンの彼らの演技と、救済を得た後で流れる軽め音楽のカタルシスが凄いです。「この映画何かある!」感が凄いけど、完全には理解できていないので、数度みて確かめたいですね。

 

 
映画『ザ・マスター(原題) / The Master』予告編 - YouTube

 

 

 

 

5. 横道世之介

 

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「選択と結果」映画一本目。

 人生の進むべき道を決めるまでの葛藤と、その選択をする前の自由な時代の何気ない出来事が、振り返ってみると明らかに強烈でかけがえのない思い出となって溢れ出ることを、どこまでも丁寧に描いた傑作。

 

 長回しの中で描かれる繊細な日常描写がどこまでもいとおしいです。この映画は横道世之介と過ごした大学時代を映画内で我々がいっしょに体験していく映画なのです。映画が始まって、世之介と過ごす時間が増える程、まるで我々と世之介が現実に遊んでいたように、思い出が次々と蓄積されていきます。そして、終盤で、「映画内で蓄積した我々と世之介との思い出を、映画内でもう一度思い出す」という体験を促されます。そんなことされたら誰だって泣くだろ。

大学を卒業したすべての人に、おすすめ。

 

 

 

 
『横道世之介』予告編 - YouTube

 

 もっと簡単にこの映画の良さを説明すると、

 

 「今思い出したんだけど、大学時代のときに、横道世之介ってやつがいてさ。出会いは覚えてないんだけど、あいつの家で夜遅くまで遊んだり、サークル行ったりいろいろしたんだよ。でも最近全然会ってねぇなぁ。どうしてるんだろう。でもあいつ、今考えてみるとすげえおもしれえ奴だったなぁ。当時はそうは思わなかったけど。」

 

....っていう気持ちを体験できる映画です。

 

 

 

4.ホーリー・モーターズ

 

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 詳しい感想はこちら。こちらでは、映画史的側面に触れましたが、やはり人生の虚構性、演技性についても極めて映画的に表現した傑作だと思います。散々仕事場で自分を演じて、帰ってきて家でもそれかよ!っていうラストシーンは真理ですなぁ。

 

 

 

 

 

 

3. 悪の法則

 

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「選択と結果」映画二本目。

 お前がなんてことないと思っていた選択によって人生が破滅したとしても、選択をした時点でもう既に結果は決まっているし、その結果が顕在化しつつある今になって後悔してももう遅い。

 

 「選択と結果」映画の極北。人生において、ある道を選んだ時点で既に歯車は回り始めていて、決して時間を逆戻しにすることはできません。「過去にそういう選択した時点でお前は既に終わっているんだよ!お前がそのときどれだけ軽い気持ちで選択したかは関係ないんだ。今更嘆くなよ諦めろバカ!!」というようなことを、我々にこれでもかというくらいに残酷なストーリーと隠喩で教えてくれました。ちょうど今の自分と重なり、猛烈な衝撃を受けました。

 


映画『悪の法則』予告編 - YouTube 

... 予告編もカッコ良過ぎ!!

 

 

 

 

2. ゼロ・グラビティ

 

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「選択と結果」映画三本目。

 「重力と無重力」をテーマに、結果がどうなろうと、それでも生きるという選択を導いた意味を問う傑作。

感想はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

1. かぐや姫の物語

 

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「選択と結果」映画四本目。

  生きるという選択をした時点で、死は決まっている。

だがその中であがくことで輝く一瞬が生まれる。

 

感想はこちら。

 悪の法則は、「選択した時点で結果が決まっているし、もう諦めろよ!」と言っていましたが、かぐや姫の物語は「結果は決まってるけど、でもその中でもがくこと自体に意味があるんだよ。」と言っていたので、かぐや姫のほうがいくらかポジティブだと思います。上位3位はほぼ同じくらい好きですけど、かぐや姫は「選択と結果」からさらに踏み込んで生きる意味は何かというところまで語ろうとしていたので、一位に選びました。

 

 

ちなみに次点は、

はじまりのみち,愛、アムールパシフィック・リム,風立ちぬ,シュガーマン -奇跡に愛された男- ,プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命,ジャンゴ 繋がれざる者

 

...でした。

 

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...ということで、今年の映画はこのような感じです。

ホーリー・モーターズと地獄でなぜ悪いと悪の法則以外は映画館かDVDでみれるはず。

 

 

年末の暇なときに、皆さんの参考になればと思います。

では。