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象牙色の立体

映画などについて書きます。

ミッドナイト・イン・パリ


 

 

導入のシーン,パリの町並みを写したシーンから完全にノックアウト。

 


Midnight in Paris Intro Scene

適度に強調されたコントラストで映し出されたパリの町並みにゾクゾクしないですか?ゾクゾクしなければもう観ないでください。

 

 この序盤のシーンだけでもうこの映画は傑作だと確信しました。傑作でしょうこの撮り方。まるでその場にいるみたいに撮りながら、どこか幻想的な雰囲気を漂わせている。めちゃくちゃこの序盤のシーンに力を入れていることが分かりますね。物語は主人公が今生きている時代に嫌気がさして,パリの街をほっつき歩いていると,過去のパリにタイムスリップしてしまって過去やっぱ良いねという,ドリーミーなストーリー。

  またその過去のパリで主人公が出会う人が過去の偉大な小説家や画家で,まずはフィッツジェラルドから,次にヘミングウェイ,そしてパブロ・ピカソサルバドール・ダリ!。ついにはゴーギャンとかも出てきて,もうなんか有名人に次々あった感覚で夢の様な世界が広がり興奮しまくりです。

 この映画の魅力のもう一つは,過去を求めた主人公が実際に過去に行ってみると,その過去の偉大な作家でさえも,「いまよりも昔が良かった!」と考えているし,それよりもさらに昔でも同じことを考えていて,いつの時代も結局「昔が良かったなー」と考えているという事実。結局「昔が良かったなー」と考えるのはよくある現実逃避のたぐいで,結局今ある時代で幸せを見つけるべきだと,この映画は懐古主義を批判していました。

 

それでもなお,過去のパリの魅力はどうにも抑えがたい。

でも現在のパリ,雨の街の魅力も負けず劣らない。

 

「昔は良かったな〜。」と考えている人,この映画を観て「今を楽しもう!」と思えたならいいが,世の中そう上手くは行かないものなのかなぁ。

 

ミッドナイト・イン・パリ [DVD]

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